= 楽器選び =

ピアノは自宅での練習がなにより上手になる近道です。
では、自宅には、
教わったものを練習する“何か”がありますか?

♪キーボード♪

「とりあえず、家にキーボードがあるから...。」
良いと思います。 『とりあえず』ならば。

でも、キーボードとピアノの大きな違いは
鍵盤の数です。
ピアノは88鍵、7オクターブあります。
キーボードはどうですか?
3オクターブくらいでしょうか。
初めのうちはそのくらいでも十分足りますが、教本が変わるにつれて、使う鍵盤の数も多くなってきます。

それと、鍵盤の幅もキーボードは狭いものが多いです。
レッスンの時と感覚が違ってしまうので、家での練習に違和感を感じるかもしれません。

キーボードは、本当に『とりあえず』の楽器だと思ってください。
キーボードから卒業するのが早ければ早いほど、
指の強さにも関係してきます。

♪電子ピアノ♪

最近多いのは、電子ピアノ
電子ピアノとアコースティックピアノ(以下、ピアノ)の大きな違いは、
タッチと音色
電子ピアノは、名前の通り、電子の音です。
“深く響く音で弾く”“澄んだ音で弾く”と言った事は、電子ピアノでは難しいでしょう。
タッチもピアノとは全く違います。

ですが、タッチの面でひとつクリアできるのは、木製鍵盤を使っている電子ピアノです。
音の面では、やはり変わらず電子音ですが、鍵盤はピアノと同じものを使っているので、弾いた時の重さもあり、限りなくピアノに近いものがあります。

では、電子ピアノでしか練習できない子は、上手にならないのか...。
そんな事はありません。
実際、私の教室に来ている子も、住宅事情やご家庭の事情で電子ピアノしか持っていない子もいます。
初めて教室のピアノで弾いてもらった時は、やはり指の弱さが目立って、鍵盤を下までしっかり押さえられた音の数は...??と言う状態でしたが、毎週レッスンしているうちに徐々にきちんとした音を出せるようになってきました。
たった週1回でもピアノに触れ、しっかり弾く事を意識していかれれば、電子ピアノでも上達します。

♪中古ピアノ♪

住宅事情に問題が無ければ、中古のピアノもよろしいかと思います。
中古のピアノですと、電子ピアノと同等のお値段のものもあります。
ただ、中古のピアノと言ってもピンからキリまであります。
信頼している楽器店か、教室の先生に相談する方がさらに良いピアノを買う事が出来ると思います。

♪ピアノ♪

練習するのに一番良い物と言ったら、やはりグランドピアノでしょうね。
ただ、これはピアノを習い事のひとつと考えるのであれば、なかなか購入に踏み切れないと思います。
私も音大を視野に入れたとき、両親から買ってもらいました。

グランドピアノとアップライトピアノでは、これまたタッチに差があります。
しかし、一般に習うのであれば、普通のピアノで十分だと思います。

いろいろ書きましたが、電子ピアノを含め、ピアノという楽器はポンと出せる額ではないです。
だからこそ、
先の事まで良く考えて、良い物を買って、永く永く愛用して頂きたいです♪